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魔具弐号機 [フラッシュライト]

マヤ「MRVの内蔵電池によるOstarの活動時間が短いのはどうしてですか?」

リツコ「それが今の科学の限界だからよ」

マヤ「でも、大きな電池を内蔵すればそれだけ活動時間は長くなりますよね?」

リツコ「そうね。でも、その大きな電池をどうやってMRVのボディに内蔵するの?」

マヤ「ボディを大きくしたらどうでしょうか」

リツコ「あら、それは良い考えね」

全てはこの一言から始まった。

 

 

数年前に建造されたMRV型試作零号機は、そのボディの制約からRCR123×2本仕様であり、すぐに活動限界を迎えてしまう。
また、MC-Eが台頭してきた現代に於いて4chipOstarも決して明るいとは言い難い。

ここで、先程の会話に繋がるわけだが、マヤの言った
「大きな電池を大きなボディに内蔵」
これはひとつの解答だった。

さらに言えば、ほぼ同じVfのMC-Eに換装すれば活動限界は同じでも明るくはなる。
確かにボディが大型化すればEDCし辛くなるが、もともとMRV型もそんなに小型という訳でもない。

それなら多少大きくても関係ないんじゃね?

すぐさま新ボディの検討に入ったが、そのの選出作業は難航した。
最終的には委員会から推薦された魔具式単弐型弐直電筒に決定したが、その際、選抜委員長のO氏へ取扱い商社M社から賄賂の授受があり・・・
「全て秘書に任せていた」
と容疑を否認していたO氏だったが、最終的には証拠不十分で不起訴となった。
この事件により採用の取消しも検討されたが、時間的な制約と性能的に問題が無い事(太さ、長さ、色)が確認され、本採用となる。

ボディ決定に伴いプロジェクト名も決定

試作 魔具式遠射砲 開発計画 極秘

そして、Fixer氏製作の昇圧駆動装置の性能を如何なく発揮させるため、部材が集められていった。
土台となるのは戦自研でwing氏が製作した放熱器。
コアは4つの魂を封入したCREE社のMC-E型発光装置。
これと組み合わされる反射鏡は鏡面加工研のnob氏からもたらされた。
内蔵される電源は香港支部の単弐式蓄電池。

しかし、開発は困難を極めた。
まずはボディの解体作業で躓き、特に点灯装置は複雑な機構が災いして分解方法が判らない、分解途中で主要部品を紛失するというトラブルも発生。
また、通電に関して、陰極と放熱器との電気的な接続も接触不良との戦いであったが、それらのトラブルも赤木博士を中心とした開発メンバーの不眠不休の努力により1つずつ解決していくのであった。

さあ、ここでスタジオに赤木博士をお呼びしたいと思います。
「赤木博士どうぞ」

颯爽と登場するリツコ。
「どうも、はじめまして」
「はじめまして。早速ですが開発に際して一番苦労された事はなんでしょうか?」
「そうですね・・・ やはり内蔵電池がそのままではボディ本体に入らなかったという事でしょうか」
「それは大変でしたね。どうやって解決されたかお聞きしたいと思います」
「はい。最初は電池を押えるバネを短くしたんですが、それでもテンションが高すぎて蓋が閉まり切らなかったんですね。
それで蓋の裏側を削ることにしました」
「なるほど。しかし蓋にはネジが切ってありますよね」
「はい。ねじ山ギリギリまで削っていますので、いつ千切れてしまうかという恐怖と戦いながらの作業となりました」

「あと性能を発揮させる為に気を付けたところなどありましたらお伺いしたいのですが」
「やはり気を使ったのは暴走の問題です。昇圧駆動装置には熱による暴走、破壊防止機能が組み込まれていますが、あくまでそれは最終セーフティとし、いかに効率よく熱を放出させるかが課題でした」
「その為の工夫がこのお写真ですね、ご説明願いましょう」

001.jpg

「まず、主たる集積回路に特殊素材の放熱板を貼り付け、それをメインの放熱器に接触させることにより熱伝導の経路を確保。さらに液状の固まる放熱材を空隙に充填。これにより最大出力での活動時間に余裕が生まれました」

・・・・・・・・ 

 

なんか飽きてきた・・・

まー、後はアレですね。結線して組み立てただけです。
002.jpg

あ、もちろん蓄光てんこ盛りは忘れていません。
たぶんうちにあるライトの中で一番量が多いんじゃないでしょうか・・・
残光の明るさ、持続時間共にトップだと思います。

003.jpg

004.jpg

そうそう・・・
ダーククロス解消の為に、レンズ面にガラス用エッチング材を使い、曇りガラス風に加工しています。
おかげ?で中心も綺麗な照射になってます。
ヘッドを回すことにより若干のフォーカス調整が出来まるので、照射パターンはかなり綺麗になります。

Boostの持続時間ですが、とりあえず10分は余裕。
電池本体に5500mAと書いてるけど、実際は3000mA程度のようですw

このライトは、Fixerさん、wingさん、nobさんからの物資の提供、リオさん、プ~さんからskypeでの的確な指示により完成できました。

皆様ありがとうございました<(_ _)>


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川端

O氏って誰?

つか、書いてるうちに飽きちゃったんですね。よくわかります(^^;


完成おめでとうございますm(_ _)m

実用上問題無しとはいえ、やはりMC-Eだとダーククロスが気になることがあるので、ガラスのエッチングっての、良さそうに思いました。


ちなみにコレ、、、

2C最強っぽいぢゃないですかっ!(゚∀゚)チチュウタンケンシテーッスナァ・・・
by 川端 (2010-03-08 07:56) 

0024

ガラス用エッチング液なんてはじめて知りました
こんなものがあったとは!

耐水ペーパーでスリスリするより楽そうだにゃぁ
by 0024 (2010-03-08 15:17) 

cinq

>>川端さん
O氏・・・特に誰って事も無いんですが、世間を騒がせた政治家の頭文字を取っただけです(^_^;)
明るさとランタイムのバランスも、うちのライトの中では最強かもしれません。
タンケンシタイッスネ~

>>0024さん
グラスファンタジー
http://www.frostec.co.jp/products/glassfantasy.html
小さい奴がホムセンで3000円位だったと思います。
MC-Eのガラスが何なのか詳しい事はわかりませんが、取説の15~20分では全然足りなくて、24時間以上放置してやっと曇りました。
by cinq (2010-03-08 20:27) 

リオ

おおお、安定志向ですねー。boost10分って素晴らしい!
ウチでは真逆を行ってます(笑)。max1.5Aの降圧コン+MC-Eを、
2CR123Aで使った後、17670×1に切り替え・・・
「この大きさじゃツマンネ!」って、1RCR123仕様にぃぃ~。
やっぱり小さくても硬い・・・ぢゃない、ブワッと明るい、が萌えです。
by リオ (2010-03-09 12:23) 

cinq

>>リオさん
いやホント、うちでは珍しく安定してますw
wingさん特製シンクのお陰で熱暴走も無いですし。

小さくても硬い・・・いや、ブワっと明るいのも計画チウです~(*´∀`)
by cinq (2010-03-09 19:54) 

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